ブログやチラシの「告知」「お知らせ」を書くのが苦手で、悩んでいる方も多いようですね。
情報の基本は「5W1H」といわれます。これを「告知」にあてはめれば、情報のモレがなく、比較的ラクにお知らせを書くことができます。
上手にお知らせを書いている人も、これをやっていますので、勉強するつもりで意識して見てみるのもいいでしょう。
たとえば、企画・イベントの開催のお知らせはどのようにすればいいのか? を例として、ご説明します。
5W1Hとは
- Who(誰が)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
の6要素を、5W1Hといいます。
これは「情報の基本」です。
「文章の基本」といういい方をされることもあります。要は、これだけの情報を並べれば、「人に何をいっているのか伝わる」ということですね。
これを知っている人は多いのですが、具体的にどう使えばいいのかで「?」となるかもしれません。
イベント・企画を告知するための5W1Hとは
- Who(誰が)→主催者は誰か、書き手との関係は
- When(いつ)→いつ開催するのか
- Where(どこで)→開催場所、アクセス方法
- What(何を)→何を行うのか
- Why(なぜ)→主催者の思い、書き手の思い
- How(どのように)→価格、定員、企画の過去と未来
これが全部入っていれば、情報にモレがなく、しっかりと情報が伝わります。
1. Who(誰が)
☑主催者
☑書き手の立場、主催者・イベントとの関係
あなたが主催する企画なら、「主催者」=「書き手」でシンプルです。
ですが、誰かとの共同主催だったり、大きなイベントに出店・出展する場合もあるでしょう。その場合は、まず、全体の主催者が誰なのかをわかるように書きます。
そしてさらに「主催者と書き手との関係」をわかるように書きます。お知らせを書いているあなた自身は、主催者でないなら何なのか? 運営側のスタッフなのか? 出店者(出展者)なのか? 知人として、あるいは一般参加者として応援しているのか? ということです。
それによって、読む人の情報の受け取り方も変わります。
「おすすめします!」という言葉の意味合いも、「主催者が信頼のおける知人だから応援したい」「参加者として前回楽しかったから今回も期待できそう」なのか、変わってきます。
2. When(いつ)
☑開催日時
☑募集期間・申込期間(期限)
☑受付開始時刻、集合時間
いつ開催されるのか、です。「月日」に加え、「年」と「曜日」も必ず書いてください。もちろん「開催時間」も必要です。
企画の開催日時のほか、事前に募集や申し込みが必要な場合は、募集期間、申込み期間の明記もお忘れなく。
くわしく書くなら、「受付開始時刻」や「集合時間」もあるといいでしょう。
3. Where(どこで)
☑開催場所(会場施設)
☑住所(都道府県+市区、ぐらいまで)
☑現地までの交通・アクセス
☑スタート地点・集合場所
たとえばこんな具合です。
(例)
場所/六義園(東京都文京区)
※JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩7分
集合/六義園内・しだれ桜前広場(正門側)
SNSでは、いろんな地域の人がつながっています。
情報をシェアしたときに、関東か関西か北海道なのか九州なのか、情報発信者がどこに住んでいるのか知っていないとわからない、というのでは不便です。全国各地に、似た地名は複数あります。
実際に来てくれる人だけではなく、「あ、その企画は遠いから、私には参加は無理ね」と思えるように、ほかの地域の人にも親切でわかりやすい表現にしましょう。
4. What(何を)
☑企画全体は、こんなイベント
☑その中で自分は、こんなことをする
大きなイベントに出店・出展するような場合は、全体の紹介と、自分がやることの説明、両方を書きましょう。
それによって、読む人もイメージがしやすくなります。
大きなイベント全体については「実はまだよくわからない」という場合もあるでしょう。そういうときには、そのイベントの公式宣伝文句の表現をお借りして紹介します。
逆の目線で考えると、あなたが何をするかについては、ここであなたが書くことが「情報元」になります。「●●さんが、こんなことをするんだって!」とシェアしてくれる人は、あなたが書いた文章や表現をもとに、あなたがやろうとしていることを紹介してくれます。
わかるようにしっかり伝えることが、大事です。
5. Why(なぜ)
☑なぜ、企画に参加することになったのか
☑なぜ、あなたはそれをやりたいのか
☑なぜ、それをお客に勧めるのか(お客のメリット)
実は、告知で一番大事なのがここです。
この「なぜ」こそ、書き手の人間味が一番出るところなのです。
上の「誰が、いつ、どこで、何をする」は、理性に訴える情報ですが、「なぜ」には、書き手の思いが込められます。いってみれば、情熱が伝わり、個性が見え、心動かされる感性に訴える情報が「なぜ」です。
告知やお知らせの記事が苦手な人は、「誰が、いつ、どこで、何をする」でモレがないようにするのにいっぱいいっぱいで、そこで力尽きてしまいます。
でもあともうひとがんばりして、「なぜ」を熱く語ってください。短く、1行ずつでも構いません。
ここは筆がすべって、あなたのナマの気持ちや、個人的な「好き」「かたより」がかいま見えても構いません。むしろ、出したほうがよく伝わります。
6. How(いくら・どのように)
☑参加費(無料か、有料か)
☑商品・サービスの価格(税込/税別)
☑事前振込か、当日支払いか
☑定員は何人までか
☑企画の過去・未来
告知のHowといえばまず、How much、すなわち「いくら」です。
「無料」の場合も含めて、きちんと書いておきましょう。
価格表示が「税込」価格か「税別」「税抜」価格かも書き添えます。
(例)参加費 15分 1,000円(税込)
また、人数に制限がある場合は、定員が何名までかも明記します。
さらにひと言、書けたら書きたいのが「企画の過去・未来」です。
「どのように」これまでこの企画を開催してきたか。今回が初めてなのか、すでに実績があるのか。
「どのように」これからやっていく予定なのか。今回限りのスペシャルなのか、以後も定期的に開催予定なのか。
その情報を入れると、読み手にとっては、参加を検討する上で非常に参考になります。
「文章術レッスン」でお伝えしてきた、「告知・お知らせの書き方」をまとめてみました。
こうして書き出してみると、たくさんありますが、この要素が全部入っていれば、読んだ人はお知らせの内容を理解したうえで、自分にとって魅力的な内容か、足を運ぶかどうかを考えてくれるでしょう。
また、もし情報のヌケに気づいたら、ブログやサイトなら、「新情報発表です!」などと、あとから追加することもできます。
ただし、チラシなどで「会場が抜けていた!」というのは困るので、事前に十分チェックしてください。
ぜひ、ご自身の書いたものを、上記の内容と付き合わせてチェックしてみてくださいね。
(アイキャッチテクスチャー写真素材/フリー写真素材ぱくたそ)
【こちらもあわせてご覧ください】
・文章を書くためのヒント006:苦手意識。
・文章を書くためのヒント005:楽しむ。
・文章を書くためのヒント001:等身大。
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