バラの一大イベント「国際バラとガーデニングショウ」のバラ盆栽の展示をご紹介しましたが、もうひとつ、ミニバラ好きなら押さえておきたい展示があります。
コンテスト「バラ鉢植え部門」の「ミニチュアローズ(小鉢)」そして「ミニチュアローズ(大鉢)」のエントリー作品たちです。ミニバラの本に載っている代表的な品種は、ここでかなり見ることができます。
「ミニチュアローズ(小鉢)」では、本で見たことのある品種がずらり
こちらは、コンテストに出品したバラ愛好家たちが丹精込めて手がけたミニバラたち。小さな鉢にバランスよく枝が充実した見栄えのいい育ちっぷり、そして見事に咲きそろった小さな木いっぱいの花を見ていると、どれだけの時間と技術と手間が込められているのか、想像してため息が出るほどです。
ミニバラは、バラの中ではごく一部の少数派。そのため、このように区分していないと、なかなかいろんな種類を実際に、同じ場で一度に目にすることはとても難しいのです。これもなかなかレアな機会です。
「ミニチュアローズ(大鉢)」は高さ約1メートル!?
そしてこの、鉢と合わせると高さ1メートル近くあるこの「ミニチュアローズ(大鉢)」たちを見ていると、「ミニチュアってなんだ……」という気分になってくるでしょう。いやしかし、花も株もバラとしてはこれでミニなのです。会場内のほかのバラを見ていれば、納得できるでしょう。
小さな花、小さな木だからのよさがある。
花の直径1〜2センチ、木の高さも30センチ以下なんていう、卓上に乗るサイズのミニバラは、「マイクロミニ」といって区別されることもあるようです。
卓上に乗るサイズの小さなバラ、品種名、丹精されたその姿を見ていると、ミニバラの美が極まったひとつの理想を感じることができます。小さくとも花は凛と品よく美しく、木は枝を広げて存在感を持っている。
小さくて大味、じゃつまらない。ミニサイズの中におもしろさを詰め込み風情を盛り込もうと、ミニバラの品種改良を重ねた人の熱意と、自分がイメージした姿になるまで、木を時間をかけて育て上げた人の熱意を感じます。
両の手のひらに乗るほどの鉢の中に、小宇宙がある。
……なんてしみじみしていたのですが、写真を改めて見て気づきました。どうもFirst Prisesの大賞作品を見逃したようです! 確か、すべての部門の大賞作品を、どこかいいところにまとめて展示していたんじゃなかったかな?
今回、かなり見るところをしぼって時間をとったつもりですが、やっぱり何かしら忘れ物があるものです。
【こちらもあわせてご覧ください】
・バラ育成に興味があるなら、「国際バラとガーデニングショウ」へ。
・ミニバラ好きなら、「バラショウ」のバラ盆栽をチェック。
・バラの豆知識002:初めてのミニバラを買って幸せになるために。注意点5つ【前】
・バラの豆知識003:初めてのミニバラを買って幸せになるために。注意点5つ【後】
Event Data
第18回 国際バラとガーデニングショウ
公式サイト http://www.bara21.jp/
開催期間 2016.5.13(金)〜5.18(水)
会場 西武プリンスドーム(埼玉県所沢市)
アクセス 西武球場前(西武線)駅から徒歩5分
備考 国際バラとガーデニングショウでは、毎年異なるテーマを設定している。第18回(2016年)のテーマは「Paris パリ」。会場全体が、パリのおしゃれな小路をイメージしたデザインになっている。また、世界各地から250種のバラをコレクションし、バラの歴史を塗り替え「近代バラの母」と呼ばれるナポレオン皇妃ジョゼフィーヌに捧げる庭が場内の中心に作られた(写真)。
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