春、バラの開花の季節まっただなか、あちこちでバラの苗を売っていますね。
「国際バラとガーデニングショウ」のようなバラのイベントに足を運び、きれいに咲いたバラを見て欲しくなる人もいるでしょう。
見ると、説明に「新苗」と書いてあります。「新苗」とは何でしょうか?
販売されている多くは、これから大きく育つ「苗」
鉢やポットにいれて販売されているバラは、素人目には一見どれも似て見えますが、大きく分けて「新苗」「大苗」「開花株」に分けられます。
「新苗」「大苗」は、これから根を張って大きく育つ若い苗で、そのためには土と肥料が必要です。すでに花がついている場合もあります。
「新苗」とは?
つぎ木して翌春に出荷される苗。
まだつぎ木して日が浅いので、育てる側にある程度の栽培技術が必要です。
4〜6月に流通します。
よく見るとちゃんとした鉢ではなく、ペラペラしたポットに植えてあることが多いので、早めにしっかりした鉢に、肥料をまぜこんだ用土を入れて、植え付けをしてやる必要があります。
初心者が買うときは、お店の人に世話について聞いた上で、自分でも早急にバラの育てかたについて知識を得るのがよいでしょう。
「大苗」とは?
つぎ木して1年、専門家が育てて、秋に出荷される苗。
十分育っているので、初心者にも比較的育てやすい苗です。
地上部は短めに剪定してあることが多いです。
11〜4月に流通します。
ペラくて小さなポットに植わっている場合は、やはり早めにしっかりした鉢の用土に植え付ける必要があります。
すでに鉢に植えつけてある「鉢苗」であれば、しばらくそのまま育てても大丈夫です。購入時に確認しましょう。
「開花株」とは?
大苗を専門家がさらに育て、翌春以降に花がついた状態で販売される株。
花を実際に見て選ぶことができるのがメリットです。また、購入してすぐに、比較的充実した木の姿が楽しめます。
しっかりした鉢に土を入れて植わっていることが多いので、さらに成長して根が張り、水の通りが悪くなるまでは、その鉢のまま育ててもひとまず大丈夫です。
春と秋の花の季節、購入できるのはどれ?
春に購入できるのは、「新苗」「開花株」。
秋に購入できるのは、「大苗」「開花株」であることが多いです。
今後の世話のしかたにも関わるので、書いていなくてわからない場合は、お店の人に聞いてみるといいですよ。
猫にたとえると、新たに飼い始めた子猫が、赤ちゃん猫か、活発な子猫か、もうしつけもされている若い猫か……ぐらいの違いがあると想像すると、わかりやすいかもしれません。
バラの用語を知り、苗の状態にふさわしい適切な世話をして、大きく丈夫にきれいに育てたいですね。
【こちらもあわせてご覧ください】
・バラ育成に興味があるなら、「国際バラとガーデニングショウ」へ。
・バラの豆知識002:初めてのミニバラを買って幸せになるために。注意点5つ【前】
・バラの豆知識003:初めてのミニバラを買って幸せになるために。注意点5つ【後】
Event Data
第18回 国際バラとガーデニングショウ
公式サイト http://www.bara21.jp/
開催期間 2016.5.13(金)〜5.18(水)
会場 西武プリンスドーム(埼玉県所沢市)
アクセス 西武球場前(西武線)駅から徒歩5分
備考 国際バラとガーデニングショウでは、毎年異なるテーマを設定している。第18回(2016年)のテーマは「Paris パリ」。会場全体が、パリのおしゃれな小路をイメージしたデザインになっている。また、世界各地から250種のバラをコレクションし、バラの歴史を塗り替え「近代バラの母」と呼ばれるナポレオン皇妃ジョゼフィーヌに捧げる庭が場内の中心に作られた(写真)。
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