秋の雲といったら、やっぱり「うろこ雲」というイメージがあります。今日の夕方の空が、そんな雲でした。
うろこ雲、正しくは「巻積雲」
「うろこ雲」は、巻積雲(けんせきうん)というのが正式な名前だそうです。
気象用語で「上層雲」と呼ばれる、上空5〜13kmの高さによく現れる雲です。空を覆うあま雲・ゆき雲(乱層雲)などの「中層雲」、入道雲(積乱雲)などの「下層雲」に比べると高いところにあり、そのことから、空が高く見えるようです。
巻積雲は、うろこ雲のほか、さば雲、いわし雲などとも呼ばれます。
似た雲にひつじ雲(高積雲)があります
そしてこれとは別にひつじ雲(高積雲の俗称)というのがあり、これは中層雲です。
うろこ雲(いわし雲、さば雲)とひつじ雲は、似て見えるけれども発生する高さも異なる種類の違う雲です。
うろこ雲とひつじ雲の違い
似て見えるけれど、次のように区別されているようです。
うろこ雲・いわし雲・さば雲(巻積雲)
雲の塊が小さい(視角1度以下)
薄くて光に透けている
5000〜13000メートルに浮かぶ高層雲で、氷の粒でできている
ひつじ雲(高積雲)
雲の塊が大きめ(視角1度以上)
雲の厚みの影が見える
2000〜7000メートルに浮かぶ中層雲で、水の粒でできている
たぶん今日の雲はうろこ雲だと思うのですが、果たしてどうでしょうか? ちょっと雲に厚みがあるようにも感じます。雲の塊の視角が1度より上か下かで判断が分かれるそうです。視角1度は、「腕をまっすぐ伸ばして、その指先の幅より大きいか小さいか」で測ることができるそうなので、次に機会があったらやってみようと思います。
「うろこ雲が出たら3日のうちに雨」
「うろこ雲が出たら3日のうちに雨。ひつじ雲が出たら翌日雨」
という言い習わしがあるそうです。
気象予報士さんも、こういった昔から言われていることは「結構当たる」とおっしゃっています。
週間天気予報によると、今日は久々に晴れましたが、また週の半ばに崩れるようなので、このお天気診断、当たるかもしれませんね。
【参考】
・雲の写真集 - 津地方気象台
・お天気豆知識 巻積雲 - バイオウェザーサービス(いであ)
・お天気豆知識 高積雲 - バイオウェザーサービス(いであ)
・うろこ雲が出たら3日のうちに雨、ひつじ雲が出ると翌日雨 - 楽しい気象学入門(PADIジャパン)
【こちらもあわせてご覧ください】
・天高く、秋の雲「巻雲」広がる下に、「かなとこ巻雲」。
・豪雨と晴れ間が半分ずつの空。どちら側を見るかで結果は変わる。
・夕日が、四角でした。
・皆既月蝕でした。
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